2回目のデートまでには伝えましょう
結婚相談所での活動において、プロフィールには書ききれない、あるいはあえて記載していない「機微情報(センシティブな個人情報)」を持つ会員様は少なくありません。持病、宗教、家族の事情などは、結婚生活に直結する重要な要素です。多くの会員様が「嫌われたくない」という心理から、これらの情報の開示を先延ばしにしがちです。しかし、伝えるタイミングを誤ると、順調に見えた交際が白紙に戻るだけでなく、お互いにとって取り返しのつかない時間を浪費することになりかねません。では、信頼関係を損なわずに機微情報を伝える最適な時期はいつなのでしょうか。
機微情報の開示を先延ばしにするリスクとは
結婚相談所での活動において、最も避けるべきは「交際終了による時間の浪費」と「相手への不誠実な対応」です。交際期間が長くなり、真剣交際(1対1の交際)に進んでから、あるいは成婚直前に重大な機微情報を開示した場合、相手は「騙された」と感じる可能性があります。心理的な距離が縮まっている分、破談になった際の精神的ダメージは計り知れません。また、その期間を他の候補者との出会いに使えていたはずだという機会損失も発生します。
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キーポイント: 交際期間が長引くほど、開示のハードルは上がり、破談時のリスクも増大する。
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具体例: 交際3ヶ月目、真剣交際への移行を打診されたタイミングで多額の奨学金返済(借金)があることを告白。相手は金銭感覚の不一致と、これまで隠されていたことへの不信感から交際終了を告げ、3ヶ月の活動期間が無駄になった事例。
誠実さが相手の判断を前向きにさせる
逆に、早期にネガティブな要素も含めて自己開示することは、誠実さの証明となります。「言いにくいことを早い段階で伝えてくれた」という事実は、相手に対して「この人は結婚に対して真摯に向き合っている」という安心感を与えます。条件面ではマイナスであっても、その誠実な姿勢がプラスに働き、交際が継続するケースは多々あります。
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キーポイント: 早期開示は「リスク」ではなく「誠実さのアピール」と捉え直すことが重要。
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具体例: 持病があることを初回のデートで概要だけ伝え、2回目のデートで詳細を説明。「生活に支障がないよう管理している」という姿勢を見せたことで、相手は「しっかりした人だ」と判断し、交際が順調に進展した。
推奨される開示のタイミングは「2回目のデートまで」
私たちの相談所では、機微情報の開示は「2回目のデートまで」に行うことを推奨しています。お見合い(初対面)の場は、まずはお互いのフィーリングを確かめる場であるため、必ずしもその場で全てをさらけ出す必要はありません。しかし、仮交際(プレ交際)に進み、1回目、2回目とデートを重ねる段階は、お互いが「結婚相手としてありかなしか」を見極める重要なフェーズです。ここで情報を共有することで、お互いが納得して次のステップへ進めるかどうかの試金石となります。
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キーポイント: 感情が深まりきる前、冷静な判断ができる「2回目のデート」がデッドライン。
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具体例: 1回目のデートは楽しく食事をし、2回目のデートでお茶をしている際、「結婚を真剣に考えているからこそ、早めに伝えておきたいことがあります」と切り出し、宗教観について話す。
「真剣交際」前は最終確認の場
万が一、2回目のデートまでに言い出せなかった場合でも、絶対に超えてはならないラインが「真剣交際(本交際)」へ進む前です。結婚相談所のシステム上、真剣交際は成婚の一歩手前であり、他のお見合いや交際をすべてストップさせる段階です。この段階で未開示の重大な機微情報が存在することは、マナー違反とも言えます。遅くとも、真剣交際の打診を受ける、あるいは打診する前には必ず伝えなければなりません。
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キーポイント: 真剣交際に入ってからの開示はトラブルの元。成婚退会後のトラブルを防ぐためにも必須。
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具体例: 相手から真剣交際を申し込まれた際、「お受けする前に知っておいてほしい家族の事情があります」と伝え、相手がそれを受け入れられるか確認する時間を設ける。
迷った時の対処法とカウンセラーの活用
自身の抱える情報が、相手にとってどの程度重いものなのか、またどのように伝えれば誤解なく伝わるかは、当事者では判断が難しい場合があります。そのような時は、必ず担当のカウンセラーに相談してください。カウンセラーは過去の成婚事例から、どのタイミングで、どのような言葉選びで伝えるのがベストかを知っています。場合によっては、カウンセラーから相手方の担当者を通じて、ニュアンスを含めて事前に伝えてもらう連携プレーも可能です。
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キーポイント: 自分ひとりで抱え込まず、第三者の客観的な視点とプロのノウハウを活用する。
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具体例: 「実家の跡継ぎ問題」について悩んでいた会員がカウンセラーに相談。カウンセラーが相手相談所と連携し、事前にお相手の結婚観(同居の可否など)を確認した上で、デートでの伝え方をレクチャーした。
自分の直感を信じて早めに動く
カウンセラーへの相談と並行して重要なのが、ご自身の「直感」です。「これを伝えないと、後ろめたくてデートが楽しめない」「相手の時間を奪っている気がする」と感じるならば、それがあなたにとっての最適な開示タイミングです。推奨は2回目までですが、ご自身が「先に伝えておいた方が誠実だ」と感じる項目に関しては、初回デートやお見合いの席で伝えてしまっても構いません。
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キーポイント: 精神衛生上、自分が苦しくなる前に伝えることが、健全な交際への第一歩。
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具体例: お見合いの席で「実は将来的に親との同居が必須条件です」と伝えたところ、多くの人には断られたが、理解のある一人と出会い、その後の交際はトントン拍子に進んだ。
まとめ
機微情報の開示は勇気がいることですが、結婚相談所においては「2回目のデートまで」に伝えることが、お互いの時間を尊重し、信頼関係を築くための最善策です。後回しにすることは、結果として自分自身の首を絞めることになります。今、あなたは相手に伝えていないことで、胸につかえていることはありませんか?
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